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第3回 h a t に参加、スタッフ研修を行いました。

過日、TKP大宮ビジネスセンターにて第3回hatが開催され、当クリニック院長、ナース、スタッフが参加致しました。

hatはこのHPでもご紹介してきましたが、今回が3回目の開催。

h =ホスピタリティ(おもてなし)a =アライアンス(連携) t =チーム(集合体)の頭文字を取った略であるhatは、しおや消化器内科クリニック(さいたま市)が主幹となり、多くのクリニックの医師、ナース、スタッフが参加するセミナー(勉強会)を定期的に開催しています。セミナーは組織を超え、まず個人として成長し人間的に成熟することが、結果としてクリニックの飛躍につながるというビジョンのもと、今回も120名を超える参加者が集い、熱心な議論が行われました。

今回は、まず初めに、出席している参加クリニックからの直近事例の報告が2件。

初めは、医療法人メディーノが、同社の経営活動の報告が行われました。同社はクリニックを支援する経営企画活動を行っていることが特徴ですが、様々な活動の中でも、顧客データを詳細に分析し顧客へのアプローチを細かに行うことで既に実績の向上に結び付けている、との報告。そのノウハウを今後、hat参加クリニックにも役立てていく方向を視野に入れて活動されている、という大変興味深い事例の検証でした。

次いでの事例報告は里村クリニック(埼玉県さいたま市)から。困ったときはいつでもお傍に…をビジョンとして、30数年にわたり地域に貢献してきた同クリニック。2代目である現院長は、ネット予約システムを積極的に活用し、アンケートやキャンペーンなどを多角的に展開、コロナ以後患者様数を倍増にまで伸ばされました。大腸内視鏡検査が特徴のひとつでもある同クリニックは、院内に下剤BARを設置した所、大好評で…といった話など、ユニークな取り組みも多く、参加者の関心を集めました。

そしてセミナーの後半は、特別講師による勉強会。今回は社会保険労務士法人プライドの代表で、従来とは異なるユニークな視点で組織強化を叶える 平野 厚雄 氏をゲスト講師に迎えました。

同氏は郵便局局員、FP、柔術・総合格闘技の選手など多彩なキャリアを経て、社会保険労務士として独立。現在は「組織力×育成力×マーケティング力」の向上をコンセプトに、売上アップと組織づくリ・人材育成の支援を行い、今日では人材教育研修講師・コンサルティング実績が300社以上、年間の企業研修登壇は120日超を数えます。

同氏の講演は印象深いポイントが非常に多く、紙面では十分なご紹介が難しいのですが、特に印象的な事例をレポート致します。実は同氏のご長男が自閉症と診断され、その後父として受け入れられない自分に気付き、それでも逃げずに向き合い、解釈を変えて生きる目的が見え始めた…それは、まさに実体験でこそ語れるストーリー。

「人と違ってもいい、ではなく、違うからいい。その違いを活かしてこそ、チームの力は大きく育つ。」ご自身の経験から得られた示唆の多いお話に参加者は聞き入りました。

また同氏の講演では、アメリカの自閉症患者の「ゴディ君」が、TV番組の出演により成功への道が開かれたストーリーを映像を交え紹介。本人だけでなく、ご両親が「障害は、障害ではなく(個性)であり(可能性)である」と信じ続けたことで生まれた奇跡のようなストーリーが、参加者の大きな賛同を呼びました。

「○○が良くない」・・ネガティブに考えるのでなく、「○○を伸ばせるね、頑張ろう!とポジティブな発想を持つことができれば、チームのコミュニケーションが大きく変わるはず。だからこそ、チームの人間に、その人が「言われたい言葉をかけてあげる事」が、とても大切・・・。

今回のhatも、当クリニックにとって日常のコミュニケーションの大切さを再考する、気付きの多い、有意義な時間となりました。hatを運営されているスタッフの皆様には、この場を借りて御礼申し上げます。

なおhatでは、2026年は2月を皮切りに3回の開催を予定されているとの事。ご関心を持たれたクリニックや医療関係者、メディアの方などがおられましたら、ご意向を主幹者にお繋ぎしますので、ぜひお気軽にご一報ください。